e2studio~プロジェクトのインポート

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前回記事ではe2studioとKPIT GNU TOOLSのインストールについて触れました。今回はWEBコンパイラからのプロジェクトの保存とe2studioへの移行について触れたいと思います。

プロジェクトのエクスポート

まずはWEBコンパイラにログインし、プロジェクトを表示します。「Project_Root」の箇所でマウスを右クリックして「zipダウンロード」を選択します。あとで分かりやすいように任意の場所に保存してください。
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プロジェクト作成

続いてe2studioを起動し、プロジェクトを作成します。この時、C++プロジェクトを選びます。Makefileからのインポートでも可能ですが、ToolChainの設定など少し面倒な手間が増えるのでひとまず空のC++プロジェクトを選びます。
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続いてプロジェクト内容の設定を行います。改めて登録したいプロジェクト名を入力、ToolChainはGNURXを選択、MPUはGR-SAKURAの場合「R5F563NBDDFP」なのでRX63Nグループから「R5F563NBDxFP」とします。あとの設定は標準のままでもいいでしょう。
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空のプロジェクトが出来上がったら次はWEBコンパイラで使用していた既存プロジェクトのインポートです。e2studioに表示されているプロジェクト上で右クリックをし「インポート」を選びます。ダウンロードしたプロジェクトはzip形式なので、インポート形式はアーカイブを選びます。先ほど保存したアーカイブを指定したら内容を確認し(画像上ではファイル名を消しているため、何もないように見えますが登録されています)、インポートを実行します。
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ビルド環境

今度はビルド環境を整えていきます。e2studioに表示されているプロジェクト上で右クリックをし「プロパティ」を選びます。「C/C++ 一般」の中から「パスおよびシンボル」をクリックしてください。ここにはインクルードパスや入出力のロケーションなどビルド環境に必要な情報を設定することができます。ツールチェインに関することは「空のC++プロジェクト」を作成した時点で登録されているので、個別設定のみを追加します。本件ではgr_commonに関するヘッダとライブラリに関するヘッダを追加登録しています。
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最後にmakefileの場所を指示します。初期値ではe2studioが用意したmakefileになっているので、インポートしたmakefile(プロジェクト直下)になるよう修正します。プロジェクト名がtestなら「${workspace_loc:/test}/」のようになります。
また、この際にmakefileの自動生成は外しておきます。ライブラリの使用、未使用で構成が変わる際にはWEBコンパイラからライブラリファイルを入手する必要があるため、e2studio単体では構成管理はできません。不用意な変更を防ぐためにも自動生成を外しておきましょう。
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プロジェクトのビルド

環境が整ったらいよいよビルドです。e2studioのメニューから「プロジェクト」「プロジェクトのビルド」を選びビルドを実行します。
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コンソール出力にエラーが表示されなければ無事ビルドは完了です。ビルド環境やファイルが足りないなど何らかの不足事項があるとエラー表示されますので、該当箇所を見直してください。
コンソール出力を見ると「rx-elf-objcopy -O binary ./gr_build/sketch.x sketch.bin」の行にてsketch.binが作成されていることが確認できます。GR-SAKURAに反映させるにはWEBコンパイラの時と同じ様にこのファイルをGR-SAKURAにコピーしてください。

以上で、WEBコンパイラからe2studioへのプロジェクト環境の登録はおしまいです。私はWindows XP Pro SP3、Vista Homeで動作確認しましたが、Win7やLinux環境、もしくは64bit環境ではまた異なるかもしれません。可能な限り確認をとりたいと思っています。
皆さまも、本稿を参考に無料で始められるe2studioに触れてみてください。

3月6日追記:Windows7 Pro 64bitでビルド確認できました。

色々と書きましたが、RXduinoのライセンス(ライブラリ含む)には下記注記があります。今後は利用できなくなる可能性がありますが、利用者の良心の元に継続利用できることを切に願います。

がじぇるね用の桜ライブラリはRenesas Web Compiler用に提供したものです。Renesas Web Compilerから*.aや*.hをダウンロードして、GR-SAKURA上で動作させるプログラムをローカル環境でビルドすることは、ライセンス上定められていないグレーゾーンです。今後の規約変更により制限される可能性がありますので、十分にご注意ください。

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